あっという間に1年が半分過ぎたことに驚きつつ、夏が好きなので、日の長さや空気の変化にそわそわしているライターの丸山です。暑くなるにつれておしゃれも変わるこの季節、みなさん今年の夏はどんな靴を履きますか?

 今回は、子どもの靴を中心としたセレクトショップ「mimi」をご紹介します。

 「mimi」はおしゃれなだけじゃない、子どもの足にぴったりの靴に出会えるお店。県内各地からお客様が訪れるほどの、その「ぴったり」の秘密に迫ります。

 かわいくて足にも優しい靴をもらったら、お子さんも夏のお出かけがもっと楽しいものになるのでは?新しい靴を履いて、上越にできたばかりの水族館「うみがたり」へ、早速遊びに行ってみるのもいいですね。

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子ども用の靴&服に携わって約20年の女性オーナーが開業

 子どもの靴を中心としたセレクトショップ「mimi」は、2018年2月、新潟市中央区長潟にオープンしました。新潟市内の百貨店で子どもの靴と服に約20年携わってきた経験を持つ、代表の井田美保さん(45歳)の「お子様の足と靴について相談できる場所を作りたい」という思いがぎゅっと詰まっているお店です。

 並ぶ商品は、デザイン性の高さはもちろん、素材や形など足への優しさへも十分配慮が行き届いている靴ばかり。さらに子ども服や小物もとっても色鮮やかでかわいらしいものが揃い、見ているだけでもワクワクして、子どもの笑顔のイメージが膨らむ店内です。

新潟県出身の織物作家・佑太さんが作る「佑太織」の雑貨や小物も取り扱っており、井田さんにお話を伺うと「何人ものお客様が『生地が優しい』っておっしゃるんですよね」と好評の様子。

 ご来店されたお子様が楽しく過ごせるようにと、店内には大きな滑り台と子ども用キッチンもあり、親子で楽しくショッピングの時間を楽しめるスポットになっています。

 オープンから4ヶ月経った現在、すでにリピーターになる人も続々と。新潟市外からも足を運ぶ人の姿もあり、また徐々にメディアに取り上げられるなど、「子どものための靴や洋服の頼れるパートナー」として認知が広まってきます。

革靴やサンダル、スニーカーやレインブーツなど種類豊富
カラフルなインポートものの子ども服も充実
「佑太織」の雑貨はリボンやヘアバンド、にぎにぎなど(mimi提供写真)

専門家のナビゲートで、お気に入りの一足に出会える!

 メインとなる靴は、長年子ども用の靴の販売に携わってきた井田さんが厳選したブランドがラインナップ。スポーティーなものやかわいいもの、親子お揃いで履けるものなど約180足が店頭に並んでいます。サイズも11cmから用意されているので、生まれて初めて履くファーストシューズや元気に走り回る靴など、成長に合わせて選ぶことができます。

 「例えば、運動するための靴ならスポーツブランドがオススメですが、それ一足あればOK、というわけではありません。お出かけ用や雨の日用など、お子様のTPOや履くシーンに合わせた靴を提案したいと思って商品ラインナップを決めています」(井田さん)。

 また、例えば「15cm」と言ってもメーカーによって大きさが違ったり、同一のメーカーの靴でも形が違うとフィットするサイズは違うそう。だからこそ店頭でプロのアドバイスを参考に靴を選び、実際に履いてみれば、きっとお出かけが楽しくなるような一足に出会えますね。

 靴だけではなく、服のセレクトも充実しているので、全身コーディネートを考える楽しさも広がる「mimi」です。

愛情を込めて商品を紹介してくれる代表の井田さん

おさがりの靴や他店の靴も、子どもの靴のことなら相談OK

 「mimi」の魅力は素敵な子ども用の靴や服に出会えることだけではありません。

 「お子様の靴は、実は履いているものが合っているかは外から見ていてもわからないもの。自分の靴であれば、大きいか、きついかなど実感しながら選べますが、子ども用となるとそうはいきません。そんな時にご相談いただければ、専門家としてアドバイスさせていただくことができます」と井田さん。

 この「相談」は、なんと「mimi」で買った靴ではない、お下がりのものや「mimi」以外のお店で買った靴でも相談できるところが大きなポイントです。

 「足に合っていない靴を履くと、足を痛める原因になったり、足の成長を阻害してしまいかねません。そのことを広く知ってもらいたいと思うし、だからこそ、ここは気軽に相談してもらえる場所でありたいんです」(井田さん)。ついつい、大人でもデザインだけで靴を選び、あとで足の形に合わずに痛い思いをしてしまうことがありますよね。成長が早く、たくさんの靴を履き比べたことのない子どもならなおのことです。

 「mimi」であれば、履き方や靴選びのポイントを押さえて、たくさんある商品の中から、ぴったりの一足へとアドバイスしてくれます。

子どもの足のサイズは大体1年に1cm大きくなるそう

熱い情熱と行動力で、理解者や協力者の輪が広がる

 長年、子ども服や子ども用の靴の販売に携わっていた井田さん。「百貨店時代に靴の資格を取るための勉強を始めたら、靴の世界の深さに魅了されて。そこからより深く知りたいと思いどんどん勉強するようになったんです」(井田さん)。

 「合わない靴を履くお子様を減らしたい、そしてお靴選びの選択肢をお客様に伝えたい!」そんな井田さんの熱い思いは、協力企業の方々にも確実に伝わっているようです。

 「ここだ!」と思う東京や関西のメーカーへ飛び、0から交渉して契約を結び、半年に一度の展示会では何百足・何百枚という靴や服を自分の目で厳選。「お取組み先の方々へは、自分の想いを相当熱く語ってますね」と笑う井田さん。だからこそ、関わる人や企業が協力、そして応援してくれていることを実感しているそうです。「オープンから約4ヶ月。ご来店して下さるお客様や、応援して下さるたくさんの方々がいらっしゃる、だからこそ頑張らないと、と思いますね。これからも『mimi』は、お客様がお困りごとがあったら気軽に相談しに行きたいと思える場所でありたいです」(井田さん)。

 まだまだ「mimi」の「お子様の足と靴について相談できる場所を作る」挑戦は第一歩を踏み出したばかり。

 ここからきっとたくさんの子どもたちの歩いたり、走ったり、おしゃれを楽しむ笑顔が広がったりしていくことでしょう。

お店に入ってまず目に飛び込んでくる滑り台はインパクト大
車で新潟駅から約10分、紫竹山ICから約6分のロケーション

<取材を終えて>

自信をもって勧められる靴しか置いていない、という信頼

 独立から約4ヶ月。店頭での接客や経理、経営だけでもお忙しいと思います。「さらに県外で何百点も靴や服を買い付けてって、大変じゃないですか?」と尋ねたところ、「全然苦にならないです」と一言。井田さんはとにかく明るく「子ども用の靴や服が好き!」という思いがストレートに伝わってくる女性でした。

 おすすめの一足を伺うと、 返ってきた答えが「全部かわいいんです(笑)」。店頭に並ぶすべての靴は、実際に展示会やメーカー訪問で選ぶ井田さんのチェックを通っているので、すべてがお勧めのものばかりということのようです。

 大人になって徐々に自分に合う靴の形がわかったり、それでもまた失敗したりを繰り返しています。 私はどちらかというと失敗の方が多いかも。今年出張の際に靴のストラップが切れて、急いでデパートに飛び込んで買った靴が見事に靴擦れをおこし、東京で一人、涙目になっていました。本当に靴との相性は大切で、井田さんのような人がいてくれたらなと思います。

 子育てはいろいろな心配がつきものだと思いますが、少なくとも「mimi」へ来れば「子どもの成長」の心配のひとつは解消できるのではないかと思います。しかもおしゃれに!

楽しそうに説明してくれる井田さんの表情が印象的でした
SHOP INFO
mimi KIDS SHOES. KIDS WEAR
住所:新潟市中央区長潟3-7-24
TEL:025-287-2324
営業時間:10:00~18:00
定休日:不定休
駐車場:3台

丸山智子
ライター

東京でコピーライターとして勤務したのち、5年前にUターンと同時にフリーランスのライターとして独立。イベント広報や雑誌・WEBマガジンなどで執筆している、超甘党&舞台好きの39歳。プライベートでは新潟と東京で生ハムの原木を持ってピクニックをしています。

写真撮影:内藤雅子